“こうかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後悔57.6%
航海13.6%
狡獪12.4%
紅海4.0%
黄海2.8%
公開1.7%
孔悝1.1%
降灰1.1%
光海0.6%
劫灰0.6%
巧解0.6%
広海0.6%
広開0.6%
康囘0.6%
更改0.6%
江海0.6%
甲盔0.6%
香会0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満月の夜だったことをハッキリと後悔こうかいしました。せめて月が無ければ、こんなにまで荒涼こうりょうたる風光ふうこう戦慄せんりつすることはなかったでしょう。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
長い航海こうかいから帰って来た船もある。ほら、ペンキがはげてさびついたようになっているだろう。あすこへは港をはなれて行く船がある。
信西入道はあくまでも狡獪こうかいなる態度を取って、前度の乱にはつつがなく逃れたが、後の平治の乱には彼が正面の敵と目指された。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
紅海こうかいは大陸の裂罅れっかだとしいて思ってみても、眼前の大自然の美しさは増しても減りはしなかった。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
黄海こうかい一帯の沿岸からあの辺の海岸や島々をかけて荒らし廻る、大仕掛けな支那人しなじんの海賊団があった。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
したがってその全部ぜんぶ公開こうかいすることは到底とうてい不可能ふかのうで、わたくしとしては、ただそのなかから、心霊的しんれいてき参考さんこうになりそうな個所かしょだけを、るべく秩序ちつじょててひろしてたにぎません。
本日、前太子蒯聵都に潜入。ただ今孔氏の宅に入り、伯姫・渾良夫と共に当主孔悝こうかいおどして己を衛侯に戴かしめた。大勢は既に動かし難い。自分(欒寧)は今から現衛侯を
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
妓たちや不死人が、旅の木賃を重ねて、ちょうど、富士の降灰こうかいが雪のように降りしきる秋の武蔵ノ原を行く頃——折ふし将門は、他へ、旅に出ていて、石井ノ柵にはいなかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結局王子臨海りんかい君をして咸鏡かんきょう道に、順和君を江原道に遣して勤王の軍を募らしめ、王李昭、世子光海こうかい君以下王妃宮嬪きゅうひん数十人、李山海、柳成竜等百余人にまもられて、遠く蒙塵もうじんする事になった。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
称す是れ盗魁とうかい 匹として蜃気楼しんきろう堂を吐くが如し 百年の艸木そうぼく腥丘せいきゆうを余す 数里の山河劫灰こうかいに付す 敗卒庭にあつまる真に幻矣 精兵あなを潜る亦奇なる哉 誰か知らん一滴黄金水 翻つて全州に向つて毒を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
またそれから種〻の古物をもいうことになったのである。骨董は古銅の音転などという解は、本を知らずして末に就いて巧解こうかいしたもので、少し手取てっとり早過ぎた似而非えせ解釈という訳になる。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ともすれば、愛慾の広海こうかいに溺れ、ともすればまた、名利みょうり大山たいせんに踏み迷っている凡夫なのじゃ、聖者などとは、滅相もない過賞、幼なじみのおん身にいわれては、この愚禿ぐとくこそ、穴にも入りたい
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戸山の原は東京の近郊に珍らしい広開こうかいしたである。目白めじろの奥から巣鴨すがもたきがわへかけての平野は、さらに広い武蔵野むさしのの趣を残したものであろう。しかしその平野はすべ耒耜らいしが加えられている。
人心、古のようでなく、康囘こうかい貪婪どんらん飽くなく、天位を窺うたがために、私共の后は自ら天罰を加えるために、郊に戦われたが、天は本当に徳を祐け、私共の軍隊は向うところ敵なく、康囘を
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「順位の更改こうかいにきまっている。あがるぞ」
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
軍学の蘊蓄うんちくは当代屈指のひとりと数えられ、戦うや果断、守るや森厳しんげん、度量は江海こうかいのごとく、その用兵の神謀は、孔明、楠の再来とまで高く評価している武辺ぶへんでもある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と見るうち、甲盔こうかいさんらんたる隻眼の大将が、馬をすすめて関羽のまえに躍りかけ
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盆石ぼんせき香会こうかい、いや忙しいぞ」「しゃくやくの根分けもせずばならず」「喘息ぜんそくの手当もせずばならず」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)