降灰こうかい)” の例文
しかし彼によるこの大爆発の降灰こうかいを浴びても、その外輪や裾野をなしている一族諸武士は
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妓たちや不死人が、旅の木賃を重ねて、ちょうど、富士の降灰こうかいが雪のように降りしきる秋の武蔵ノ原を行く頃——折ふし将門は、他へ、旅に出ていて、石井ノ柵にはいなかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)