“かうくわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狡獪50.0%
江淮16.7%
後悔16.7%
降灰16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の文中には屡々「妻女にのろき」、「眼を皿にして」など言へる洒落たる文字あれども、しかも是れ彼が正直にして多感的なるをおほはんとする狡獪かうくわい手段なるのみ。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
ひとみさだめてこれをめば——雲横秦嶺家何在くもしんれいによこたはつていへいづくにかある雪擁藍關馬不前ゆきらんくわんをようしてうますゝまず——昌黎しやうれいときなにたるをらず。すでにして猶子いうし左道さだうよろこばず、をしふべからずとして、江淮かうくわい追還おひかへす。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
晩唐ばんたう一代いちだい名家めいか韓昌黎かんしやうれいに、一人いちにん猶子いうし韓湘かんしやうあり。江淮かうくわいよりむかへて昌黎しやうれいやかたやしなひぬ。猶子いうしとしわかうして白皙はくせき容姿ようしあたか婦人ふじんごとし。しかおこな放逸はういつにして、いさゝかまなぶことをせず。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かゝりけれどもほ一ぺん誠忠せいちうこゝろくもともならずかすみともえず、流石さすがかへりみるその折々をり/\は、慚愧ざんぎあせそびらながれて後悔かうくわいねんむねさしつゝ、魔神ましんにや見入みいれられけん、るまじきこゝろなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此日十月七日は西北に鳴動を聞き、夜灰が降つたと雑記に註してある。試に武江年表をけみするに降灰かうくわいの事を載せない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)