“こうはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向背47.5%
荒廃13.1%
後輩6.6%
興廃6.6%
光背4.9%
興廢4.9%
高沛3.3%
交杯1.6%
交盃1.6%
吼吠1.6%
嚮背1.6%
後背1.6%
狗吠1.6%
荒廢1.6%
降灰1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方に会津、一方に長州薩摩というような東西両勢力の相対抗する中にあって、中国の大藩としての尾州の向背こうはいは半蔵らが凝視のまととなっている。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
戦国の世のことゆえ向背こうはいのつねならぬはさしてとがむべきではないにしても、一世の軍師とうたわれる人にしてはあまりに節操のない経歴である。
日本婦道記:忍緒 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「チリー国の南端にタマル港があるが、もし荒廃こうはいしていれば、さらに南に航路をとって、マゼラン海峡に出れば、ガーラント港があります。ここへゆけば、かならず豪州ごうしゅう行きの便船びんせんはあるはずです」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
彼は掘り返された土のどろどろした、荒廃こうはいの感じをどうまとめるかにも、頭がられた。
生涯の垣根 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
経験の浅い少女と少年がどんなに平気をよそおってもぎ付かれずにはいないものだが佐助が同門の後輩こうはいとなってからは以前のように夜更けるまで対坐たいざする機会もなく時折兄弟子の格式をもっておさらいをしてやるぐらいなものその他の時はどこまでも気位の高いこいさんであって
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
だが、のちの大軍師だいぐんし幸村ゆきむらも、この時はまだ才蔵さいぞうよりも大九郎よりも後輩こうはいであったし、上田城うえだじょう城主じょうしゅ昌幸まさゆきの子とはいいながら、質子ちしとしてきている身分みぶんなので、なにかにつけて肩身かたみがせまい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だが、今日の問題は、国家の興廃こうはいに関する重大事項じゃありませんか」
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この際、君の奮起を望むというのも、いつにこの点に皇国の興廃こうはいかかっているからだ
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
法隆寺の金堂の本尊はうまでもなく正面に安置せられてある釈迦しゃか像であって、作者が鞍作鳥くらつくりのとり(又は止利とり)なることは光背こうはい銘文によって明らかである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
燈明とうみょうの光がゆらぐごとに、仏壇の中の仏様の光背こうはいが鈍く金色にゆれた。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
拙者はさる大藩の國家老、こゝに居られる大垣殿は江戸の御留守居ぢや。耻を申さねば判らぬが、三日前、當江戸上屋敷に、不測ふそくの大事が起り、拙者と大垣殿は既に腹まで掻切らうといたしたが、一藩の興廢こうはいかゝはる大事、一人や二人腹を切つて濟むことではない。
劉璋も、あまりに諸臣が憂えるので、さらばと彼らの意にしたがい、即ち、蜀の名将白水之都督はくすいのととく楊懐ようかい高沛こうはいのふたりに涪水関ふすいかんの守備を命じて、自分は成都へ立ちかえった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、不意に、楊懐ようかいを蹴とばし、高沛こうはいに組みついて、うしろ手に縛りあげてしまった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——しかもそれは深く秘して交杯こうはい談笑のうちに各〻が魂の素肌まで示しあうところにまた、人と人との交わりの微妙な味もかもされるのであった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この始めの酒宴で日本のように三々九度というような交盃こうはいの式はない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
庄吉は、野獣のように、吼吠こうはいした。歯を剥き出して、眼を血走らせて、狂った獣のように——月丸が、深雪へ、斬りおろそうとした腕へ、突いてかかった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
しかし、当時勤王思想が澎湃ほうはいとして起って居り、幕府縁故の諸藩とも嚮背こうはいに迷って居り、幕軍自身が、新選組や会津などを除いた外は、決然たる戦意がなかったのであろう。
鳥羽伏見の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
いとしめやかに後背こうはいのにぶきつらねしらみたる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昨夜古いギリシアの兵法書を読んでいたら「夜打ちをかける心得」を説いたくだりに、狗吠こうはいや鶏鳴を防止するためにこれらの動物のからだのある部分を焼くべしということが書いてある。
俳諧瑣談 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
かうして鎔岩ようがんあらされた損害そんがいおほきいが、それよりも火山灰かざんばひのために荒廢こうはいした土地とち損害そんがい
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ポムペイ降灰こうはいにて埋沒まいぼつしたこと、有名ゆうめい大都市だいとしナポリに接近せつきんしてゐるため見學けんがく便利べんりなこと
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)