“こうはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向背46.8%
荒廃12.9%
後輩6.5%
興廃6.5%
光背4.8%
興廢4.8%
高沛3.2%
交杯1.6%
交盃1.6%
吼吠1.6%
嚮背1.6%
後背1.6%
狗吠1.6%
興敗1.6%
荒廢1.6%
降灰1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時政の考えると同じように、彼もまた、兄弟の不参と聞いて、隣国の大きな一勢力の向背(こうはい)に心安からぬものを覚えたが、それ以上
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしまたそのほかにも荒廃(こうはい)を極(きわ)めたあたりの景色に——伸び放題(ほうだい)伸びた庭芝(にわしば)や水の干上(ひあが)った古池に風情(ふぜい)の多いためもない訣(わけ)ではなかった。
悠々荘 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これはやはり、親(おや)と子(こ)と、師匠(ししよう)と弟子(でし)と、先輩(せんぱい)と後輩(こうはい)といふほどの違(ちが)ひが現(あらは)れてゐるのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
今度そんなことがあれば、お家の興廃(こうはい)にも係(かかわ)る一大事じゃ。お前にはそれが分らぬか
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
学校から帰ると、よく夕飯前に、奥の暗い六畳の仏壇の間(ま)で、老人たちの御(お)まいりの座につかせられた。燈明(とうみょう)の光がゆらぐごとに、仏壇の中の仏様の光背(こうはい)が鈍く金色にゆれた。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
耻を申さねば判らぬが、三日前、當江戸上屋敷に、不測(ふそく)の大事が起り、拙者と大垣殿は既に腹まで掻切らうといたしたが、一藩の興廢(こうはい)に拘(かゝ)はる大事、一人や二人腹を切つて濟むことではない。
「玄徳の部下らしく、小旗を持った荊州の使者が、今これへかかって来ます。通しますか、拒みますか」と、蜀の二将、楊懐(ようかい)と高沛(こうはい)の前に告げた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもそれは深く秘して交杯(こうはい)談笑のうちに各〻が魂の素肌まで示しあうところにまた、人と人との交わりの微妙な味も醸(かも)されるのであった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花聟と花嫁は宴酣(たけなわ)に至らずして外の室に移されてしまう。この始めの酒宴で日本のように三々九度というような交盃(こうはい)の式はない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
庄吉は、野獣のように、吼吠(こうはい)した。歯を剥き出して、眼を血走らせて、狂った獣のように——月丸が、深雪へ、斬りおろそうとした腕へ、突いてかかった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
しかし、当時勤王思想が澎湃(ほうはい)として起って居り、幕府縁故の諸藩とも嚮背(こうはい)に迷って居り、幕軍自身が、新選組や会津などを除いた外は、決然たる戦意がなかったのであろう。
鳥羽伏見の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
いと蕭(しめ)やかに後背(こうはい)のにぶき列(つらね)ぞ白(しら)みたる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昨夜古いギリシアの兵法書を読んでいたら「夜打ちをかける心得」を説いたくだりに、狗吠(こうはい)や鶏鳴を防止するためにこれらの動物のからだのある部分を焼くべしということが書いてある。
俳諧瑣談 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
興敗(こうはい)つひに夕鶉(ゆふうづら)の一悲鳴(いつひめい)草の葉に露置くを見れば小雨の降り來りしなり馬車を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
かうして鎔岩(ようがん)に荒(あら)された損害(そんがい)も大(おほ)きいが、それよりも火山灰(かざんばひ)のために荒廢(こうはい)した土地(とち)の損害(そんがい)、地盤沈下(じばんちんか)によつて失(うしな)はれた附近(ふきん)の水田(すいでん)或(あるひ)は鹽田(えんでん)の損害(そんがい)はそれ以上(いじよう)であつて
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
イタリーで最(もつと)も著名(ちよめい)な火山(かざん)はヴェスヴィオ(高(たか)さ千二百二十三米(せんにひやくにじゆうさんめーとる))であるが、これが世界的(せかいてき)にもまた著名(ちよめい)であるのは、西暦(せいれき)紀元七十九年(きげんしちじゆうくねん)の大噴火(だいふんか)に於(おい)て、ポムペイ市(し)を降灰(こうはい)にて埋沒(まいぼつ)したこと
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)