“くはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クハイ
語句割合
狗吠33.3%
狗背33.3%
苦杯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路に錦江きんこうの嶮をひかえ、地勢は剣閣けんかく万峰ばんぽうに囲まれ、周囲二百八程、縦横三万余里、鶏鳴けいめい狗吠くはい白日も聞え、市井点綴しせいてんてつ、土はよく肥え、地は茂り、水旱すいかんの心配は少なく、国富み、民栄え、家に管絃あり
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらの食物や水の中に、愛慾をそそる××質が——麝香じゃこうとか、芫花けんかとか、禹余糧うよりょうとか陽起石ようきせきとか、狗背くはいとか、馬兜鈴ばとれいとか、漏蘆ろろなどというそういう××質が、雑ぜられてあるということを。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この苦杯くはいを主人につきつけた荒木村重の謀反むほんにたいして、彼が心の底から憤怒ふんぬを抱いていることはいうまでもないが、それをすらおさえて、じっと
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)