“鶏鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいめい80.0%
あかとき6.7%
とき6.7%
とり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これさえホホ笑ましくお聞きあるのか、御簾ぎょれんのあたりのお叱りもない。そして鶏鳴けいめい早くも、いよいよ都入りのおしたくに忙しかった。
吾背子わがせこをやまとへやると小夜さよふけて鶏鳴あかとき露にわれ立ちれし (巻二)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
うまや鳥屋とやといっしょにあった。牝鶏めんどりの馬を評する語に、——あれは鶏鳴ときをつくる事も、鶏卵たまごを生む事も知らぬとあったそうだ。もっともである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
注 「鶏鳴く」は前にも説明したごとく「鶏鳴とりの刻」で、夜半十二時より午前三時に至る刻である。「鶏鳴く前」は「鶏鳴の刻の過ぎ去らぬ前に」の意。