“けいめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鶏鳴80.0%
刑名6.7%
敬明6.7%
雞鳴6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶏鳴けいめい暁を報ずる時、夜のさまが東雲しののめにうつり行くさまは、いつもこれに変らぬのであるけれども、月さえややてらめたほどの宵の内に何事ぞ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昭矦せうこうもつしやうし、うち政教せいけうをさめ、ほか諸矦しよこうおうずること十五ねん申子しんしをはるまで、くにをさまりへいつよく、かんをかものかりき。申子しんしがくは、(四二)黄老くわうらうもとづき、(四三)刑名けいめいしゆとせり。
これは県権令けんごんれいの富岡敬明けいめいが、最初、谷将軍へ詰問きつもんしたところである。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血縁の者はいま邪魔なく、障礙しやうがいなくして慟哭どうこくし得るのである。僕は布団をかぶりながら両眼に涙のくのをおぼえてゐた。間もなく雞鳴けいめいがきこえ、暁が近づいたらしい。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)