“牝鶏”のいろいろな読み方と例文
旧字:牝鷄
読み方割合
めんどり83.7%
ひんけい12.2%
とり2.0%
ニッキィ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや牝鶏めんどり瞞着まんちゃくするために瀬戸物で卵を作るそうでしな、なぜ瞞着せなければならぬかというとでし、牝鶏というやつは卵を産むと、——
評釈勘忍記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
古人が「女子ト小人ハ養ヒ難シ」と言ったのは、牝鶏ひんけいあしたすることを固く戒めたのも、今となって、神尾主膳にはひしと思い当る、現にあのお絹だ——
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
マニーロフはやって来るなり牝鶏とりを煮てくれと言いつけ、犢の肉はないかと訊く、羊の肝臓があれば早速それも注文するが、どれにもちょっと手をつけるだけだ。
無疵ラッキーのルチアノ——いまタマニーに風を切るニューヨーク一の大親分。牝鶏ニッキィフロー、彼の情婦で魔窟組合プロスティチューション・シンジケートの女王、千人の妓と二百の家でもって、年額千二百万ドルをあげるという、大変な女だ。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)