“めんどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牝鶏51.9%
雌鶏25.3%
雌鳥12.7%
牝雞5.1%
牝鷄2.5%
牝鳥1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良兼は護の縁につながつて居る者の中の長者であつた。良兼の妻も内から牝鶏めんどりのすゝめを試みた。雄鶏はつひときの声をつくつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
こんな所へ来て、こっそり髪をつくってもらうなんて、すごく汚らしい一羽の雌鶏めんどりみたいな気さえして来て、つくづくいまは後悔した。
女生徒 (新字新仮名) / 太宰治(著)
其處そこには山椿やまつばき花片はなびらが、のあたり水中すゐちういはいはび、胸毛むなげ黄色きいろ鶺鴒せきれい雌鳥めんどりふくみこぼした口紅くちべにのやうにく。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おつぎは米俵こめだはらのぼつてそのうへひくつた竹籃たけかごとやのぞいたとき牝雞めんどりが一けたゝましくしてうしろならなかんだ。にはとりも一しきりともやかましくいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
其上そのうへかれ一窓庵いつさうあんかんがへつゞけにかんがへた習慣しふくわんがまだまつたらなかつた。何所どこかにたまごいだ牝鷄めんどりやう心持こゝろもちのこつて、あたま平生へいぜいとほ自由じいうはたらかなかつた。其癖そのくせ一方いつぱうでは坂井さかゐことかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
を以てする時はお内義ないぎさまいつもお内義さまでは陰中いんちゆうに陽をいだかずして天理てんりかなはず、をり/\はをつとかはりて理屈りくつをいはざれば家内かないおさまらず、さればとて理屈りくつすぎ牝鳥めんどりときをつくれば
する者あれどおんみの絶技に比ぶべくもなしと褒めるに氣を得てやをんどりを見付てめんどりを呼ぶ聲怖しき物を見て叫ぶ聲などいろ/\の曲を盡す二人は興に入りいろ/\話かければ彼も鼻を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)