“めす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メス
語句割合
47.9%
44.7%
牝馬1.1%
1.1%
女襦袢1.1%
牝犬1.1%
雌性1.1%
雌鳥1.1%
雌鶏1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鵞鳥がちようを。二の鵞鳥を。薄いひらめな土坡どばの上に、おすの方は高く首をげてい、めすはその雄に向って寄って行こうとするところです。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、洞穴の外で異様なうなり声がした。わが棲家すみかのうちの怪しき気ぶりに鏡のような眼をぎすまして帰って来た小虎の親のめすだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こっそり失敬して来たのさ、持主の野郎めが、命にかけても手放そうとしやがらねえものだからね。おれはそいつに薄栗毛の牝馬めす
「じゃあ、薄栗毛の牝馬めすを買い給え。」
きゝ夫はマア御愛惜おいとしい事然樣さうおぼめすは成程御道理もつとも恩を受て恩を知ぬは人でなしとは云ものゝ力業ちからわざにもとゞかぬは金の才覺うか仕樣が有さうな者と夫婦はひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ノズドゥリョフの話では、それはもう盲らになっていて、間もなくくたばるに違いないけれど、二三年前までは実に素晴らしい牝犬めすだったとのこと。
自分の所有でない雌性めすに対しては決して乱暴をしない事。人猿以外の敵に対しては一同団結してむかうこと、食物は一時に貪らず一ヵ所に集めて貯える事……これらが主なるものであった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして、やがて完全かんぜんつくってしまいますと、雌鳥めすについてたまごみました。なつなかばころには、もはやつばめの子供こどもがなくようになりました。太郎たろうはかわいくてたまりませんでした。
つばめの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人の小山不思議そうに「受精しない玉子とはどういうわけだ」中川「雄鶏おすと交尾しないで雌鶏めすばかりで産んだのさ」主人
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)