牝鷄めんどり)” の例文
新字:牝鶏
おつぎは勘次かんじないとき牝鷄めんどり消魂けたゝましくいてればぐにとやのぞいてあたゝかいたまごひとつをつて卯平うへいむしろころがしてやることもあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
其上そのうへかれ一窓庵いつさうあんかんがへつゞけにかんがへた習慣しふくわんがまだまつたらなかつた。何所どこかにたまごいだ牝鷄めんどりやう心持こゝろもちのこつて、あたま平生へいぜいとほ自由じいうはたらかなかつた。其癖そのくせ一方いつぱうでは坂井さかゐことかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
仕事しごとなんでも牝鷄めんどりでなくつちやうまかねえよ」といつてはかげわらふのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)