“牝牡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めすおす54.5%
ひんぼ27.3%
めすをす9.1%
メヲ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼間のあいだに騒ぎつかれて夜は静かな鳥や獣の深い眠りを驚かすのは、近頃阿弗利加アフリカから送られて来た二匹の牝牡めすおすの獅子であった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また犢子とくしは生まれながらに乳に趣くことを知り、猪羊の属はその生まれていまだいくばくならざるに、すなわち牝牡ひんぼの合あることを知る。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
牝牡めすをすおなじあなこもらず、めすの子あるは子とおなじくこもる。其蔵蟄あなごもりする所は大木の雪頽なだれたふれてくちたるうろ(なだれの事下にしるす)又は岩間いはのあひ土穴つちあな、かれが心にしたがつる処さだめがたし。
瀬川菊之丞の相生獅子——風流相生獅子——は、名でも訣る様に交ひ獅子であつて、両腕で使うた牝牡メヲの手獅子であり、現に江戸下り以前は、番獅子と言つた様だ。
獅子舞と石橋 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)