“めすおす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雌雄63.2%
牝牡31.6%
牝雄5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのかわり、牛が三頭、こうし一頭ひとつ連れて、雌雄めすおすの、どれもずずんとおおきく真黒なのが、前途ゆくての細道を巴形ともえがたふさいで、悠々と遊んでいた、渦が巻くようである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大喜おおよろこびでさっそく大ぜいかかりますと、きつねおどろいて、牝牡めすおすきつねはとうとうげてしまいましたが、まだわか小狐こぎつねが一ぴきうしなって、大ぜいにわれながら
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「そいつを、牝雄めすおす二匹、子を二匹、叩っ殺して降りて来たところだ。おふくろ様のかたきを打って」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それのみか、彼は、牝雄めすおす二疋の大きな虎に出会って、あやうく、虎の餌食えじきにされかけたり、この世にはありえぬような大蛇の鱗光りんこうに胆を消したりして、そのつど、無我夢中で逃げまろんだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)