“牝猫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めすねこ50.0%
めねこ37.5%
めんねこ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この牝猫めすねこはもう十二三歳になる老猫なので、去年妊娠した時にも自分の力で生むことが出来ず、注射で陣痛を促進してようよう生んだのであったが
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
皆川町時代から飯田町、東片町の家に出入したものは誰でも知ってる、白いムクムクとふとった大きな牝猫めねこが、いつでも二葉亭のひざの廻りを離れなかったものだ。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「眞言律で、魚は喰へず、牝猫めんねこも飼へなんだのが、還俗げんぞくしたんやもん。張りきつた馬の手綱を切つたやうなもんや。……平野屋のお源を手初めに、方々撫で斬りや。」
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)