“すた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スタ
語句割合
84.5%
8.2%
5.6%
0.9%
荒廃0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今あることどもをすたれしめんがために、この世の卑しきことどもと、さげすまれしことどもと、あるなきことどもとを選みたまえり……。
要するにすたれて放擲られた都會の生活のかす殘骸ざんがい………雨と風とに腐蝕ふしよくしたくづと切ツぱしとが、なほしもさびしい小汚こぎたないかげとなツて散亂ちらばツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
かしこきあたりの御事は申すも畏し、一般の華族と富豪とかいう者は、元来非常に見識をたっとぶものであるが、それが今ではすたれて来た。平民的になって来た。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
しかるに維新後、漢医法すたれて一向この果売れず、かびだらけになって詮方なきところから、大阪でも東京でも辻商人にその効能を面白く弁じさせ、二束三文で売らせてもさっぱりさばけなんだと聞く。
ちょうど、立場たてば荒廃すたれて、一軒家が焼残ったというのも奇蹟だからと、そこで貴婦人が買取って、わかひとの世を避ける隠れ里にしたのだと言います。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今では「ムーシユ」の流行は大分すたつたやうだが、併しまだ全く無くなつたわけではない。
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)