“殘骸”の読み方と例文
新字:残骸
読み方割合
ざんがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月桂樹の並木道を下りて行くとき、私は七葉樹の殘骸(ざんがい)を見た。それは黒く引裂かれて突立つて、眞中(まんなか)から裂けた幹は物凄く口を開いてゐた。
要するに廢(すた)れて放擲られた都會の生活の糟(かす)と殘骸(ざんがい)………雨と風とに腐蝕(ふしよく)した屑(くづ)と切ツぱしとが、尚(なほ)しも淋(さび)しい小汚(こぎた)ない影(かげ)となツて散亂(ちらば)ツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
搾れるだけ搾り取つた最後の殘骸(ざんがい)から、命がけの力で噛み取ることだけが許されてゐた。だから彼等は搾取するそのことだけに疲勞困憊(こんぱい)してゐた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)