“ざんがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
残骸84.1%
殘骸6.8%
巉崕2.3%
惨害2.3%
残害2.3%
殘害2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕方なしにまた腰をおろした津田は、たもとから煙草を出して火をけた。ふと見ると、灰皿は敷島の残骸ざんがいでもういっぱいになっていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
要するにすたれて放擲られた都會の生活のかす殘骸ざんがい………雨と風とに腐蝕ふしよくしたくづと切ツぱしとが、なほしもさびしい小汚こぎたないかげとなツて散亂ちらばツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
が、巌山いわやま巉崕ざんがいを切って通した、栄螺さざえつのに似たぎざぎざのふもとこみちと、浪打際との間に、築繞つきめぐらした石のしがらみは、土手というよりもただ低い欄干に過ぎない。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
房州ぼうしゅうとかは百ねんらいためしがないとわれるほどの惨害ざんがいこうむったのでした。
それ人間も、鱶鮫ふかざめも、残害ざんがいの徒も、餌食ゑじき等も
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
それ人間も、鱶鮫ふかざめも、殘害ざんがいの徒も、餌食ゑじき等も
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)