“腐蝕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふしょく73.3%
ふしよく16.7%
くさ6.7%
むしくい3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上のまん中の二枚の歯の接触点から始まった腐蝕ふしょくがだんだんに両方に広がって行って歯の根もとと先端との間の機械的結合を弱めた。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
にぎやかだよ。一寸ちよつとつて御覽ごらん。なに電車でんしやつてけばわけはない」とすゝめた。さうして自分じぶんさむさに腐蝕ふしよくされたやうあかかほをしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
永い間の年月に、堅固な錠前も腐蝕くさったものと見え、手に連れて扉が開いた。扉の向こうにがんがある。龕の中に人がいる。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
年月と腐蝕むしくいとのためにボロボロになっている井桁を通し、井戸の中へ落ちたのであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)