“ふしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腐蝕68.8%
扶植18.8%
付嘱3.1%
扶殖3.1%
腐色3.1%
腐食3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る工学者が水道鉄管の腐蝕ふしょくの現象を研究されているが、その人の話でも、実験室内で腐蝕をおこさすまでは大変な苦労であったが
「霜柱の研究」について (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
彼等は互いに勢力を扶植ふしょくしようとして、党を造り派を立て、相対峙して下がらぬ。
「すでにめいのせまるを覚ゆ。一々汝らに言を付嘱ふしょくするを得ない。それみな一致して社稷しゃしょくを扶け、おのおの保愛せよ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから引続きジョルジ三世が王権を再興するがため陋劣ろうれつなる手段を採りて議会に於ける自己の勢力を扶殖ふしょくせんとするあり、ために七、八十年ほどは非常に憂うべき状態にあったのである。
選挙人に与う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
連年の飢饉、人心の荒廃など、自然人々の顔にも反映して、どの顔を見ても、眼はとがり、耳は薄く、唇は腐色ふしょくを呈し、皮膚は艶やかでない。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上品な娯楽は人間のたましいの慰安になるが、下等な娯楽は霊を腐食ふしょくする黴菌ばいきんである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)