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扶植
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ふしょく
ふりがな文庫
“
扶植
(
ふしょく
)” の例文
何をするにも——わが
娘
(
こ
)
の結婚を考えるにさえ——すぐ
閥族
(
ばつぞく
)
の勢力
扶植
(
ふしょく
)
へ持って行ったり、政策の具にしたがるのが、不快でならなかった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼等は互いに勢力を
扶植
(
ふしょく
)
しようとして、党を造り派を立て、相対峙して下がらぬ。
日支親善策如何:――我輩の日支親善論
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
戦後派諸人の反省する所となり、人道の
扶植
(
ふしょく
)
に寄与するあらば幸甚である。
安吾人生案内:06 その六 暗い哉 東洋よ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
其
(
そ
)
の書の
体
(
たい
)
たるや、
水滸伝
(
すいこでん
)
平妖伝
(
へいようでん
)
等に同じと
雖
(
いえど
)
も、
立言
(
りつげん
)
の
旨
(
し
)
は、
綱常
(
こうじょう
)
を
扶植
(
ふしょく
)
し、忠烈を顕揚するに在りというを
以
(
もっ
)
て、
南安
(
なんあん
)
の郡守
陳香泉
(
ちんこうせん
)
の序、
江西
(
こうせい
)
の
廉使
(
れんし
)
劉在園
(
りゅうざいえん
)
の評、江西の学使
楊念亭
(
ようねんてい
)
の論
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
各地に
扶植
(
ふしょく
)
しておいた造船力とか水路の開拓とかいう
遺業
(
いぎょう
)
が、今、入道の子孫の没落にあたって大きくものを云って、内海から九州まで、制海権を
擁
(
よう
)
している。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
隣国を
扶植
(
ふしょく
)
してこれを進歩せしめる、こういう言葉を以て戦いをなすや否や、
直
(
す
)
ぐにかの侵略を
真似
(
まね
)
て自分が侵略するというは何事ぞ。覇者もなおかくの如きことは為さぬ。
況
(
いわ
)
んや王者をや。
東亜の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
瀬戸内海一円には、故入道殿の
扶植
(
ふしょく
)
されたご恩徳も浅からず、平家に加担の豪族も多いから、われらの第二の地盤として、勢いをもり返すことも至難ではあるまい
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藩臣のうちには、いまだにかれの心事もわからず、その事業に対しての不平やら、あげつらいやら、またこういう際にも、
汲々
(
きゅうきゅう
)
と
自閥
(
じばつ
)
の利と勢力
扶植
(
ふしょく
)
にばかり策謀しているものも多い。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
扶
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
植
常用漢字
小3
部首:⽊
12画
“扶”で始まる語句
扶
扶持
扶桑
扶助
扶持米
扶翼
扶桑略記
扶養
扶掖
扶起