“扶起”の読み方と例文
読み方割合
たすけおこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お静はりて、彼の肘杖ひぢづゑよこたはれる背後うしろより扶起たすけおこせば、ん無げに柱にりて、女の方を見返りつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一〇四座上とこのべ酒瓶さかがめ一〇五りたるさらどもあまた列べたるが中に臥倒ふしたふれたるを、いそがはしく扶起たすけおこして、いかにととへども、只一〇六声をみて泣く泣くさらにことばなし。
いつも車が衝突しても電車から人が落ちても極めて冷淡に見向きもしない先生さへ餘りに激しい轉びざまに、覺えず「あぶない」と叫んで手づから扶起たすけおこさうとするらしく寄添つたが
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)