“臥倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねたお66.7%
ふしたふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞踏でもするような運歩あしどりで部屋のうちを跳ね廻ッて、また床の上へ来るとそのまま、其処そこ臥倒ねたおれる拍子に手ばしこく、まくらを取ッてかしらあてがい、渾身みうちを揺りながら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
葉子は過去の回想が今見たばかりの景色からでも来たように驚いて、急いで眼窓めまどから顔を引っ込めて、強敵に襲いかかられた孤軍のように、たじろぎながらまたソファの上に臥倒ねたおれた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
一〇四座上とこのべ酒瓶さかがめ一〇五りたるさらどもあまた列べたるが中に臥倒ふしたふれたるを、いそがはしく扶起たすけおこして、いかにととへども、只一〇六声をみて泣く泣くさらにことばなし。