“臥倒(ねたお)” の例文
舞踏でもするような運歩(あしどり)で部屋の中(うち)を跳ね廻ッて、また床の上へ来るとそのまま、其処(そこ)へ臥倒(ねたお)れる拍子に手ばしこく、枕(まくら)を取ッて頭(かしら)に宛(あて)がい、渾身(みうち)を揺りながら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
葉子は過去の回想が今見たばかりの景色からでも来たように驚いて、急いで眼窓(めまど)から顔を引っ込めて、強敵に襲いかかられた孤軍のように、たじろぎながらまたソファの上に臥倒(ねたお)れた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)