“江西”の読み方と例文
読み方割合
こうせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臨済りんざいは三たび黄檗おうばくに道をたずねて、三たび打たれた。江西こうせいの馬祖は坐禅すること二十年。百丈の大智は一日さざれば一日くらわず。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
丹泉は元来毎〻つねづね江西こうせい景徳鎮けいとくちんへ行っては、古代の窯器の佳品の模製を良工に指図しては作らせて、そしていわゆる掘出し好きや、比較的低い銭で高い物を買おうとする慾張りや
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
江西こうせいへの旅は遥かだった。しかし、旅にはよい仲春ちゅうしゅんの季節でもある。禁門の大将軍洪信こうしんは、おびただしい部下の車騎しゃきをしたがえて、都門ともん東京とうけいを立ち、日をかさねて、江西信州の県城へ行きついた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)