“ずる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ズル
語句割合
69.9%
狡猾13.4%
8.6%
老獪1.6%
1.6%
1.1%
狡獪1.1%
狡黠1.1%
巧計0.5%
0.5%
頭盧0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ハ、。』とつた樣に言つて、山内は其さうな眼を一層狡さうに光らして、短かい髭を捻つてゐる信吾の顏をちらと見た。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
だから、誰でも直ぐ眩惑されて、敬愛するようになるが、よく観察すると、内面的には小心で、中々意地の悪い所があり、且つ狡猾い所がある。
血液型殺人事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
二階へを渡つて入つた上、よく眠つてる金之助を當て身で目を廻させ、鎌で切り刻んだのはいやり方だ。足袋の始末を
老刑事のネチネチした老獪い手段が、ホントウに自烈度くて腹が立っていたのだから……。
冗談に殺す (新字新仮名) / 夢野久作(著)
兎は後脚が長くてすこぶるく走りその毛色が住所の土や草の色と至って紛らわしき上に至ってく、細心して観察した人の説にその狡智狐にすという。
葉子を迎えに行くのをけようとして、そのまま蚊帳のなかへ入って、疲れた体を横たえた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
時々は甘えて煙草をくれと云う。此家ではまぬと云っても、忘れてはまた煙草をくれと云う。正直の仙さんは一剋で向張りが強く、智慧者の安さんは狡獪くてな皮をかぶって居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あまりに、狡黠くつて、不真面目で、大抵は虚偽を含んでゐるのを知つてゐるから、遂に熱誠な勢力を以てそれを遂行する気になれなかつたのである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そうら解った、去日からどうも炭の無くなりかたが変だ、如何炭屋が巧計をして底ばかし厚くするからってこうも急に無くなるがないと思っていたので御座いますよ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
前世の約束ごとゝ思いましたから、を仕舞っておいを掛け、罪滅しのために西国三十三番の札所を廻りましたのは、ひょッと面目ないと思って田舎にでもれてゝ
「この、おびん頭盧めッ!」ぴゅう——と杖がとたんにったと思うと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)