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江淮
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かうくわい
瞳を
定めてこれを
讀めば——
雲横秦嶺家何在、
雪擁藍關馬不前——
昌黎、
時に
其の
意の
何たるを
知らず。
既にして
猶子が
左道を
喜ばず、
教ふべからずとして、
江淮に
追還す。
晩唐一代の
名家、
韓昌黎に、
一人の
猶子韓湘あり。
江淮より
迎へて
昌黎其の
館に
養ひぬ。
猶子年少うして
白皙、
容姿恰も
婦人の
如し。
然も
其の
行ひ
放逸にして、
聊も
學ぶことをせず。