航海こうかい)” の例文
子供こどもは、もはや、うみうえ航海こうかいいていました。なぜなら、あおなみあおそらのほかには、なにもることができなかったからです。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
長い航海こうかいから帰って来た船もある。ほら、ペンキがはげてさびついたようになっているだろう。あすこへは港をはなれて行く船がある。
船は長さ十メートル、それとつりあうように船幅ふなはばも十分である。十五少年と、イバンスと、ケートの二人をのせて、航海こうかいすることはけっして難事でない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
すなわち紹介しょうかいを求めて軍艦奉行ぐんかんぶぎょうやしき伺候しこうし、従僕じゅうぼくとなりて随行ずいこうせんことを懇願こんがんせしに、奉行はただ一面識いちめんしきもと容易たやすくこれをゆるして航海こうかいれつに加わるを得たり。
夫は、航海こうかいのあいだに、きゅうに病気びょうきになりまして、んでしまいました。もしこの感心な船頭せんどうが手をかしてくれませんでしたら、あたしはとんだめにあうところでした。
これは、航海こうかいになくてはならぬりっぱなものです。しかし、ざんねんなことに、これは講義こうぎをきいてかいたものですから、その本人ほんにんでないと、わからないところがあります。
私がきょうまでにした七へんの航海こうかいの話は、まだ一度もお耳に入れたことがありませんでしたが、もしも皆さんが聞きたいとお望みになるのなら、今晩からはじめてもいいと思います。
ほん煙筒えんとうに四ほんマストすこぶ巨大きよだいふねである、此度このたび支那シナおよ日本につぽん各港かくかうむかつての航海こうかいには、おびたゞしき鐵材てつざいと、黄金わうごん眞珠等しんじゆなどすくなからざる貴重品きちやうひん搭載たうさいしてさうで、その船脚ふなあし餘程よほどふかしづんでえた。
こうおもうと、少女しょうじょには、はてしないあお海原うなばらがうかびました。そして、その地平線ちへいせん航海こうかいしている、汽船きせんかげえたのであります。
お父さんの見た人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんというひどい航海こうかいであったろう、かわいそうに、マチアはもう二度と海へは出ないと言い切った。
ばんおしまいの航海こうかいはなし
そのなかで、いまでも、このあおそらいろるにつけておもさるるのは、きたうみうえ幾日いくにち航海こうかいしたときのことであります。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それはたいてい植物学の本か植物の歴史れきしのほかには、航海こうかい関係かんけいした本であった。
ばんはじめの航海こうかいはなし
みなみほううみを、航海こうかいしているふねがありました。太陽たいようはうららかに、平和へいわに、海原うなばららしています。もう、このふね船長せんちょうは、としをとっていました。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「よくこの荒波あらなみうえ航海こうかいして、このみなとちかくまでやってきたものだ。なにかようがあって、このみなとにきたものだろうか。」
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、このみなといて、この父親ちちおやっている、ふね航海こうかいわるのでありません。さらに、いくつかのみなとらなければならなかったのでした。
お父さんの見た人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
露子つゆこは、いまごろはそのふねは、どこを航海こうかいしているだろうかとかんがえながら、しばしつばめのゆくえを見守みまもりました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くらばんに、北国ほっこくうみ航海こうかいするふねが、たまたまこのあたりをとおりますと、どこからともなく、わかおんなうたこえが、こえてくることがあるといいました。
初夏の空で笑う女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あおあおうみはどうどうと波高なみたかひびいています。見渡みわたすとはてしもない。そのうみにいって船乗ふなのりになった龍雄たつおは、いま、どこを航海こうかいしていることでしょう。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
くる露子つゆこまどによって、あかふねはいまごろどこを航海こうかいしていようかとおもっていますと、ちょうどそこへ一のつばめが、どこからともなくんできました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、おきほうがたいへんにれたことがありました。おき航海こうかいしていたいろいろなふねは、みんなこのみなとがけていっしょうけんめいにはいってきました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおやは、汽船きせんかえってから、はじめてかぎわすれてきたことをさとりました。しかし、どうすることもできませんでした。二人ふたりは、また、それから航海こうかいをつづけました。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおやが、金貨きんかや、銀貨ぎんかが、だんだん航海こうかいするたびにたまってくるのを、うれしそうにながめながら
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あちらのしまいて、金色きんいろたまごよるになるとおもしろいうたをうたうかいひろってきて、いもうとへの土産みやげにしよう。自分じぶんがこの航海こうかい無事ぶじえたら、もうりっぱな船乗ふなのりだ。
一本の銀の針 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おとこいもうとは、ふねってうみわたりました。幾日いくにちも、幾日いくにちも、航海こうかいしました。うみなかますと、どこをましても、やまえなければ、また島影しまかげえませんでした。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つきのいいばんには、往来おうらいするふねも、なんとなく安全あんぜんおもわれますが、うみいかって、くらな、波音なみおとのすさまじいときには、どんなに航海こうかいをするふね難儀なんぎをしたかしれません。
ろうそくと貝がら (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうしていくそうかのふねくろけむりげて、ゆうゆうとしてなみうえ航海こうかいしていました。太郎たろうは、遠目鏡とおめがねで、薬売くすりうりのっていったふねえないかと、いろいろにさがしました。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしわかかったころのふねは、もはやたいていとしってしまって、なが航海こうかいやくにはたたなくなったとみえる。そしていつとなしにこのみなとへもその姿すがたせなくなってしまった。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、ただこうしてまち光景こうけいをながめただけでありました。そして、ふたたびこのみなとからはなれてしまって、航海こうかいがつづけられたのであります。ふねは、みなみへ、みなみへとゆきました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうさんは、むすめうえ気遣きづかいながら、また、航海こうかいかけることになったのです。
お父さんの見た人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんな航海こうかいするひとは、どんなに難儀なんぎをしなければならぬだろうとおもいますと、薬売くすりうりのじいさんは、いまごろどうしたろうか、もはやどこかのみなといたであろうか、それとも
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしながたびつかれて、がたつばさやすめるため、うみうえまるふねのほばしらをさがしていましたとき、ちょうどそのあかふねが、なみげて太平洋たいへいよう航海こうかいしていましたから、さっそく
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
航海こうかいするふねが、うみなかで、岩角いわかどひかるものをつけて、やっとこぎせてみると、それがダイヤモンドであったというはなしおもしますと、地主じぬしはひとつ冒険ぼうけんをしてみたくなりました。
大根とダイヤモンドの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正坊まさぼうのおじいさんは、有名ゆうめい船乗ふなのりでした。としをとって、もはや、航海こうかいをすることができなくなってからは、うちにいて、ぼんやりとわか時分じぶんのことなどをおもいして、らしていられました。
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)