“露子”の読み方と例文
読み方割合
つゆこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき、露子つゆこは、いうにいわれぬなつかしい、とおかんじがしまして、このいいおとのするオルガンはふねってきたのかとおもいました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三番目の娘は其名そのな露子つゆこと云う、三人の中でも一番美しく、日頃から極く温順な少女なので、此時も決して争う様な事はせず、黙って腕環を眺めて居る。
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
この火を見た時、余ははっと露子つゆこの事を思い出した。露子は余が未来の細君の名である。未来の細君とこの火とどんな関係があるかは心理学者の津田君にも説明は出来んかも知れぬ。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)