“露顕”のいろいろな読み方と例文
旧字:露顯
読み方割合
ろけん80.6%
あらわ5.6%
ばれ5.6%
あら2.8%
あらは2.8%
ところあらわし2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよ/\露顕ろけんすればただ原書を返したばかりでは済まぬ、御家老様の剣幕で中々むずかしくなるだろうと思えば、その心配はたまらない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
膝を露顕あらわな素足なるに、恐ろしい深山路みやまじの霜を踏んで、あやしき神の犠牲にえく……なぜか畳は辿々たどたどしく、ものあわれに見えたのである。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが露顕ばれそうになって来たので、気ちがいの真似をして飛び出したのだろうと思います。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
署長しょちょう顔付かおつきべつであったとかおもって、んでもこれはまち重大じゅうだい犯罪はんざい露顕あらわれたのでそれを至急しきゅう報告ほうこくするのであろうなどとめて、しきりにそれがになってならぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
聞込んで来たものかしら。悪い事は出来ないものさねえ。いつか一度は露顕あらはれる時が来るから奇体さ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
……これはなんですが、なよたけの素性も私の素性も、露顕ところあらわしの式でも済むまでは絶対に秘密にして、誰にも知らさぬようにお願いしますぞ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)