“秩序”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちつじょ50.0%
ちつじよ29.2%
だらし4.2%
しだら4.2%
しどけ4.2%
しまり4.2%
ちつぢよ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学者は社会の進歩の秩序ちつじょとして、団体観念から個人関係に移って行くと説く人もあるが、欧州おうしゅうの進歩は果たしてそういう形跡を現している。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
アンドレイ、エヒミチは院長ゐんちやうとして其職そのしよくいたのちかゝ亂脈らんみやくたいして、はたしてこれ如何樣いかやう所置しよちしたらう、敏捷てきぱき院内ゐんない秩序ちつじよ改革かいかくしたらうか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それだのに早くから文学にはまって始終空想のうちつかっていたから、人間がふやけて、秩序だらしがなくなって、真面目になれなかったのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ちつとでもしあるとしたならば、れもそれにがついてゐないんだわ——そのかんがへがないため、どのくらゐみんなが秩序しだらなく周章狼狽あはてまはるかれないのよ、たとへば競技場グラウンドはしくのには
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
寝衣ねまきか何か、あわせ白地しろじ浴衣ゆかたかさねたのを着て、しごきをグルグル巻にし、上に不断の羽織をはおっている秩序しどけない姿もなまめかしくて、此人には調和うつりい。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
とかく百姓ちうものは増長し易いものだから、ピシピシひっぱたいてやんなくちゃあなんねえでがすよ。ちゃんと秩序しまりをつけておかにゃなんねえだからね。
依頼心いらいしんおほくて、憤發心ふんぱつしんすくなくて、秩序ちつぢよとか整理せいりとかいふ觀念くわんねんとぼしくて、どうして複雜ふくざつ社會しやくわいつていへをさめてくことが出來できやうかとおもくらゐであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)