“しだら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
設楽37.5%
乱次12.5%
仕鱈12.5%
次序12.5%
秩序12.5%
身裁12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五月十八日、信長家康両旗の援軍三万八千、長篠の西方設楽しだらの高原に、山野に充ちて到来した。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
花崗かこうの山に上りつけた人は、一枚岩の、兀々ごつごつとした石山を想像するであろうが、常念岳は大天井岳と同じく、石片の乱次しだらなき堆積である、幾百千枚も積んで、上へ行くだけ痩削そうさくして来る
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「てつきり納所なつしよ坊主ばうず仕鱈しだらに相違ない。お上人様のお目に懸けなくつちや。」
が、実は惚れたとも思わぬうちに、いつか自分にも内々で、こッそり、次序しだらなく惚れて了っていたのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ちつとでもしあるとしたならば、れもそれにがついてゐないんだわ——そのかんがへがないため、どのくらゐみんなが秩序しだらなく周章狼狽あはてまはるかれないのよ、たとへば競技場グラウンドはしくのには
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
私が弱いもんだから、身体からだも度胸もずばぬけて強そうな、あの人をたよりにして、こんな身裁しだらになったけれど、……そんな相談をされてからはね……その上に、この眉毛まみえを見てからは……
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)