“しどろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四度路40.0%
四途乱20.0%
乱次20.0%
踉々20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はひき戻されて取調べを受けると、その言うことも四度路しどろで何が何やらちっとも判らない。楊公も怪しんで、試みに兵事を談じてみると、ただ茫然として答うるところを知らないという始末である。
さしも目覚めざましかりける手腕てなみの程も見る見るやうや四途乱しどろになりて、彼は敢無あへなくもこの時よりお俊の為に頼みがたなき味方となれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
四途乱しどろ湿うるほへる宮の目はゆらんやうに耀かがやけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いわんや不整方程式には、頭も乱次しどろになり、無理方程式を無理に強付しいつけられては、げんなりして、便所へ立ってホッと一息く。代数も分らなかったが幾何きかや三角術は尚分らなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
思ひ出うきつもりてもしや又わづらひもせば何とせん思へばまづしくうまれ來て何にも知ぬ我が子に迄あかぬ別れをさするかやとをとこなみだ足元あしもと踉々しどろ蹌々もどろに定めかね子故に迷ふやみの夜に麹町を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)