“しまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
69.2%
11.5%
撿束3.8%
秩序3.8%
緊張3.8%
規則3.8%
規律3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小屋は全部外からとざした上、入口の——今お六の入つたしまりは、闇に馴れないガラツ八の眼ではどうしても搜せなかつたのです。
その気抜のした、そして譬へて云つて見ると、石や金でこしらへた彫像の目の様な目と、粗相なつやのない顔附を見たリツプは、しんの臓が胸の中で顛倒ひつくりかへつて、膝はしまりがなくなりました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
清吉酔ふては撿束しまりなくなり、砕けた源太が談話はなしぶりさばけたお吉が接待とりなしぶりに何時しか遠慮も打忘れ、されていなまず受けては突と干し酒盞さかづきの数重ぬるまゝに、平常つねから可愛らしき紅ら顔を一層沢〻みづ/\
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
とかく百姓ちうものは増長し易いものだから、ピシピシひっぱたいてやんなくちゃあなんねえでがすよ。ちゃんと秩序しまりをつけておかにゃなんねえだからね。
潤沢うるおい緊張しまりもないお銀の顔色は、冬になると、少しずつ、見直して来たが、お産をするごとに失われて行く、肉の軟かみと血の美しさは恢復とりかえせそうもなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
怠惰けた規則しまりのない何となく投げやりなところがある。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
海に近いだけ凡ての習俗もより多く南國的な、怠惰けた規律しまりのない何となく投げやりなところがある。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)