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秩序
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ちつじょ
ふりがな文庫
“
秩序
(
ちつじょ
)” の例文
学者は社会の進歩の
秩序
(
ちつじょ
)
として、団体観念から個人関係に移って行くと説く人もあるが、
欧州
(
おうしゅう
)
の進歩は果たしてそういう形跡を現している。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
干戈
(
かんか
)
すでに
収
(
おさ
)
まりて戦勝の主領が社会の
秩序
(
ちつじょ
)
を重んじ、新政府の
基礎
(
きそ
)
を固くして百年の計をなすに当りては、一国の公道のために私情を去り
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
アンドレイ、エヒミチは
院長
(
いんちょう
)
としてその
職
(
しょく
)
に
就
(
つ
)
いた
後
(
のち
)
かかる
乱脈
(
らんみゃく
)
に
対
(
たい
)
して、
果
(
はた
)
してこれを
如何様
(
いかよう
)
に
所置
(
しょち
)
したろう、
敏捷
(
てきぱき
)
と
院内
(
いんない
)
の
秩序
(
ちつじょ
)
を
改革
(
かいかく
)
したろうか。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これはそのじぶん
秩序
(
ちつじょ
)
もなく、わたしの心にはいっては来たが、いつまでも消えることはなかった。それはわたしに
利益
(
りえき
)
を
残
(
のこ
)
した。いいところだけが残った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
健全
(
けんぜん
)
な
秩序
(
ちつじょ
)
のなくなるということは、まっ
暗
(
くら
)
な
晩
(
ばん
)
を、あかりをつけずに、
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
くようなものです。ぼくには、ちょうど、そんなようなわびしさを
感
(
かん
)
じたのでした。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
翌日小金井の
藷
(
いも
)
ばたけへ連れて行くと、
蔓
(
つる
)
が三尺ぐらいに延びていた。そんな時期であったのである。手伝わせると、教育されたように
秩序
(
ちつじょ
)
正しく
雑草
(
ざっそう
)
をとる。親より上手だ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
従
(
したが
)
ってその
全部
(
ぜんぶ
)
を
公開
(
こうかい
)
することは
到底
(
とうてい
)
不可能
(
ふかのう
)
で、
私
(
わたくし
)
としては、ただその
中
(
なか
)
から、
心霊的
(
しんれいてき
)
に
観
(
み
)
て
参考
(
さんこう
)
になりそうな
個所
(
かしょ
)
だけを、
成
(
な
)
るべく
秩序
(
ちつじょ
)
を
立
(
た
)
てて
拾
(
ひろ
)
い
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
たに
過
(
す
)
ぎません。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「吸血鬼事件が片づいても、まだ片づかぬものが沢山ある。帝都の
安寧
(
あんねい
)
秩序
(
ちつじょ
)
を
保
(
たも
)
つために、この際やるところまで
極
(
きま
)
りをつけるのだ。ここで安心してしまう者があったら、承知しないぞ」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
卓
(
テーブル
)
の上には
戸籍台帳
(
こせきだいちょう
)
やら、
収税帳
(
しゅうぜいちょう
)
やら、
願届
(
ねがいとど
)
けを一まとめにした書類やらが
秩序
(
ちつじょ
)
よく置かれて、頭を分けたやせぎすの二十四五の男と五十ぐらいの頭のはげた
爺
(
じじい
)
とが何かせっせと書いていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
先生は規律をただすため、
秩序
(
ちつじょ
)
を保つために与えられた権利を十分に使うでしょう。その代りその権利と引き離す事のできない義務も
尽
(
つく
)
さなければ、教師の職を勤め
終
(
おお
)
せる訳に行きますまい。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
社会が一定の
秩序
(
ちつじょ
)
の
下
(
もと
)
に
治
(
おさ
)
められ、腕力のみをもって優劣を定めることを
止
(
や
)
めて以来、理屈の最も分かるものが社会で勝利を得ることになった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼
(
かれ
)
は
極
(
きわ
)
めて
頑
(
かたくな
)
で、
何
(
なに
)
よりも
秩序
(
ちつじょ
)
と
云
(
い
)
うことを
大切
(
たいせつ
)
に
思
(
おも
)
っていて、
自分
(
じぶん
)
の
職務
(
しょくむ
)
を
遣
(
や
)
り
終
(
おお
)
せるには、
何
(
なん
)
でもその
鉄拳
(
てっけん
)
を
以
(
もっ
)
て、
相手
(
あいて
)
の
顔
(
かお
)
だろうが、
頭
(
あたま
)
だろうが、
胸
(
むね
)
だろうが
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
事々物々
秩序
(
ちつじょ
)
を存して動かすべからざるの
時勢
(
じせい
)
なれば、ただその時勢に制せられて
平生
(
へいぜい
)
の
疑念
(
ぎねん
)
憤怒
(
ふんど
)
を外形に発すること
能
(
あた
)
わず、或は忘るるがごとくにしてこれを発することを知らざりしのみ。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私
(
わたし
)
たちが、こうして
安心
(
あんしん
)
してくらせるのも、
世間
(
せけん
)
に
道徳
(
どうとく
)
があり、
秩序
(
ちつじょ
)
があるからです。この一
日
(
にち
)
を
平和
(
へいわ
)
に
送
(
おく
)
れたら、
神
(
かみ
)
さまに
感謝
(
かんしゃ
)
し、
正
(
ただ
)
しく
努力
(
どりょく
)
された
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
人々
(
ひとびと
)
に、
感謝
(
かんしゃ
)
しなければなりません。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かくのごときは物に表裏あることを
弁
(
わきま
)
えぬので、かえって世の
秩序
(
ちつじょ
)
を
紊
(
みだ
)
すものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
言
(
い
)
う
所
(
ところ
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
秩序
(
ちつじょ
)
なく、
寐言
(
ねごと
)
のようで、
周章
(
あわて
)
て
見
(
み
)
たり、
途切
(
とぎ
)
れて
見
(
み
)
たり、
何
(
なん
)
だか
意味
(
いみ
)
の
解
(
わか
)
らぬことを
言
(
い
)
うのであるが、どこかにまた
善良
(
ぜんりょう
)
なる
性質
(
せいしつ
)
が
微
(
ほのか
)
に
聞
(
きこ
)
える、その
言
(
ことば
)
の
中
(
うち
)
か、
声
(
こえ
)
の
中
(
うち
)
かに
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“秩序”の意味
《名詞》
秩 序(ちつじょ)
物事の正しい順序。
(出典:Wiktionary)
“秩序(社会秩序)”の解説
社会秩序(しゃかいちつじょ、en: social order)とは、混乱がなく統制された社会の状態、また、そのような状態を維持するための制度や仕組みをいう。社会学、歴史学、その他の社会科学において用いられる概念である。
(出典:Wikipedia)
秩
常用漢字
中学
部首:⽲
10画
序
常用漢字
小5
部首:⼴
7画
“秩序”で始まる語句
秩序立
秩序的
秩序美
秩序整然