“雑用”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜用
読み方割合
ぞうよう68.4%
ざつよう15.8%
ざふよう10.5%
ザフヨウ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて掙人かせぎにんが没してから家計は一方ならぬ困難、薬礼やくれいと葬式の雑用ぞうようとにおおくもない貯叢たくわえをゲッソリ遣い減らして、今は残り少なになる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
殊に芝居が済んでしまえば、その後の宿屋の雑用ざつようなどは自分たちの負担になるのですから、大勢の者はただ遊んでいることは出来ません。
子供役者の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
身狭乳母むさのおもの思ひやりから、男たちの多くは、唯さへ小人数な奈良の御館みたちの番に行けと言つて還され、長老おとな一人の外は、唯雑用ざふようをする童と奴隷やつこ位しか残らなかつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
身狭乳母ムサノチオモの思ひやりから、男たちの多くは、唯さへ小人数な奈良の御館ミタチの番に行け、と言つて還され、長老オトナ一人の外は、唯雑用ザフヨウをする童と、奴隷ヤツコ位しか残らなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)