“長老”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オトナ15.8%
トネ15.8%
おとな10.5%
とね10.5%
としより10.5%
ルバック5.3%
エルダア5.3%
おきな5.3%
ちやうらう5.3%
てうろう5.3%
カガール5.3%
スタレッツ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この御館ミタチも、古いおところだけに、心得のある長老オトナの一人や、二人は、難波へも下らずに、留守に居るので御座りませう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
又處置方について伺うた横佩墻内の家の長老トネ・刀自たちへは、ひたすら汝等の主の女郎を護つて居れ、と言ふやうな、抽象風なことを、答へて來たりした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
この御館みたちも、古いおところだけに、心得のある長老おとなの一人や、二人は、難波へも下らずに、留守に居るので御座りましょう。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
又横佩墻内の家の長老とね・刀自たちには、ひたすら、汝等の主の郎女を護つて居れと言ふやうな、抽象なことを答へて来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
起きよ、我儕われら往くべし。我をわたすもの近づきたり、此如かくいへるとき十二の一人ひとりたるユダつるぎと棒とを持ちたる多くの人人とともに祭司のをさと民の長老としよりもとより来る。
接吻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼が躊躇ちゅうちょするのを見た長老ルバックの従者が、怒って棒切を投げつけ、彼の左の目を傷けた。むを得ず、彼は鱶の泳いでいる水の中に跳び込んだ。
南島譚:01 幸福 (新字新仮名) / 中島敦(著)
町の教会の長老エルダアなのだ——が、他方、動かす事の出来ない数々の証拠を思い合わせて、今更のように刑事達は、言い様のない恐怖に襲われた。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
諸王、諸臣、及び天下の百姓、ことごと長老おきなは愛児を失ふがごとく、塩酢之昧あぢはひ口に在れどもめず、少幼者わかきめる父母かぞうしなふが如くて、いさつる声、行路みちに満てり、すなは耕夫たがやすものすきを止め、舂女つきめきおとせず。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
らうし何とも氣毒きのどくの至りなり以來いらい此左京は山賊はやめ申すと云ふに大膳呵々から/\と打笑ひ左京どの沙彌さみから長老ちやうらうと申し何事でも左樣うまくは行ぬ者なり山賊さんぞくとても其通り兎角辛抱しんばう肝心かんじんなり石の上にも三年と云へば先づ/\氣長きながにし給へ其内には好事よきことも有るべし扨また我は今宵こよひの留守にらうせずして小千兩のとり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「MMさんに仮声こわいろねがはうぢやないか。」たれかゞ劇界げきかい長老てうろうたるMMざしてうながした。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
猶太人街ゲット内に組織されている長老カガール組織(同種族犯罪者庇護のために、証拠堙滅相互扶助的虚言をもってする長老組織)
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あの男の一族には、ベグーン派(最も原始的な民間の一宗教)の者がいたんですからね。かれ自身もつい最近までまる二年間も、村のある長老スタレッツの下で聴法者生活をしておった。