長老とね)” の例文
又横佩墻内の家の長老とね・刀自たちには、ひたすら、汝等の主の郎女を護つて居れと言ふやうな、抽象なことを答へて来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
又処置方について伺うた横佩墻内の家の長老とね刀自とじたちへは、ひたすら、汝等の主の郎女いらつめを護って居れ、と言うような、抽象風なことを、答えて来たりした。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
こよみのことを謂はれて、刀自はぎよつとした。大昔から暦はひじりの与る道と考へて来た。其で、男女は唯、長老とねの言ふがまゝに、時の来又去つたことを知つて、村や家の行事を進めて行くばかりであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
別の長老とねめいた者が、説明をいだ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)