“舂女”の読み方と例文
読み方割合
つきめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかくに是にって、且つ糯米の利用によって、しとぎで物の姿を作る必要は半減した。従うてまた手杵と舂女つきめとはまったくひまになったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
諸王、諸臣、及び天下の百姓、ことごと長老おきなは愛児を失ふがごとく、塩酢之昧あぢはひ口に在れどもめず、少幼者わかきめる父母かぞうしなふが如くて、いさつる声、行路みちに満てり、すなは耕夫たがやすものすきを止め、舂女つきめきおとせず。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
神代の記録の中にも、すでに葬式の日に舂女つきめが働いたことが見えているが、その風は今でも田舎いなかにはなお残っている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)