“我儕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
われら73.3%
わなみ6.7%
おのれ6.7%
わがせい6.7%
われわれ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏は我儕われらも家なンか厄介物を捨てゝしもうて、野に寝、山に寝、日本国中世界中乞食してまわりたい気も起る。夏は乞食の天国である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
我儕わなみが八十歳の今日までほとんど五十年間東西両文明の調和運動に努力を傾注して来たのも、また今日なお努力しつつあるのも以上の意味にほかならぬ次第である。
洩さずにく知る人はありやなしやと思うがまゝ我儕おのれが日ごろおぼえたるかの八橋やつはし蜘手くもでなす速記法ちょうわざをもて圓朝ぬしが口ずからと滑らかに話しいだせる言の葉を
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
第十四 諸山ノ雪ぜんヲ以テ融釈シ常時諸川ニ適宜ノ冷水ヲ送リ曾テ乾涸ヲ致サズ以上人命ノ係ルトコロ最大 夏月ハ冷冬月ハ温 熱ヲ解シ寒ヲふせグ天地ノ神工もとヨリ偶然ニ非ズ 路上ノ積雪我儕わがせいコレヲ蹋過とうかスルガ如キあに奉戴ノ意ヲ存セザルベケンヤ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
同様に汝等の生命が半分でも、四分の一残っていても構わない、ヴェルダンの要塞にブッ付けなければならないのが我儕われわれ、軍医の職務である……わかったか……
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)