“ざふよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ザフヨウ
語句割合
雑用66.7%
雜用33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身狭乳母むさのおもの思ひやりから、男たちの多くは、唯さへ小人数な奈良の御館みたちの番に行けと言つて還され、長老おとな一人の外は、唯雑用ざふようをする童と奴隷やつこ位しか残らなかつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
夏になり秋になつても、娘はつひに家に帰らなかつた。後には、その父母は娘の雑用ざふようの米やら衣類やらを其処に運んで行かなければならなかつた。母親もやがてはその信者の群の一人になつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
一箱の炭は二十本ほどで、同じ太さに揃つてゐたが、父はそれを切り上げるのに半日を費した。少しでも皮の剥けかゝつたのが出來ると、臺所へ下げて雜用ざふように使はした。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)