雑用ざつよう)” の例文
旧字:雜用
殊に芝居が済んでしまえば、その後の宿屋の雑用ざつようなどは自分たちの負担になるのですから、大勢の者はただ遊んでいることは出来ません。
子供役者の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なかには、もちろん見物人はただのひとりも残ってはいず、この小屋の雑用ざつようをしているらしい老人が四、五名、のんきそうに舞台の上でタバコをすい、茶をのんでいるだけだった。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
針仕事はりしごと煮炊にたきもよくは出来できない道子みちこ手馴てなれない家庭かてい雑用ざつようはれる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)