“薬礼”の読み方と例文
旧字:藥禮
読み方割合
やくれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて掙人かせぎにんが没してから家計は一方ならぬ困難、薬礼やくれいと葬式の雑用ぞうようとにおおくもない貯叢たくわえをゲッソリ遣い減らして、今は残り少なになる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
暮の事なので医者の薬礼やくれいその他がこの内に這入っているのだそうだ。妻に調べさせるとこっちの方は元の通りだと云う。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「それを持っていって薬礼やくれいを貰っておけ」と得石は云った、「今日の薬礼は『乙』のほうだ」
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)