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ありどころ
ふりがな文庫
“
在所
(
ありどころ
)” の例文
やがて遠い廊下をぱたぱた
馳
(
か
)
けて来る足音が
聴
(
き
)
こえた。彼はその足音の
主
(
ぬし
)
を途中で喰いとめて、清子の用を聴きに行く下女から自分の
室
(
へや
)
の
在所
(
ありどころ
)
を教えて
貰
(
もら
)
った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ここで、枕の位置が
極
(
き
)
まると、
寝台
(
ねだい
)
の
向
(
むき
)
も、
室
(
ま
)
の
工合
(
ぐあい
)
も、方角も定まったので、どの道暗がりの中を、
盲目覗
(
めくらのぞ
)
きではあるが、
扉
(
ひらき
)
、窓、
卓子
(
テエブル
)
、戸棚の
在所
(
ありどころ
)
などがしっかり知れる。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
氷室
(
ひむろ
)
の
朔日
(
ついたち
)
と云って、
少
(
わか
)
い娘が娘同士、自分で
小鍋立
(
こなべだ
)
ての
飯
(
まま
)
ごとをして、客にも呼ばれ、呼びもしたものだに、あのギラギラした
小刀
(
ナイフ
)
が、縁の下か、天井か、
承塵
(
なげし
)
の途中か、
在所
(
ありどころ
)
が知れぬ
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“在所”の意味
《名詞》
人が住んでいるところ。物のありか。
在郷。いなか。
ふるさと
施設などに入所していること。また業務として詰めていること。
(出典:Wiktionary)
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“在所”で始まる語句
在所者
在所表