“木下蔭”の読み方と例文
読み方割合
このしたかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山王台(日枝神社ひえじんじや)は別して三抱みかゝえも四抱もある大樹鬱として繁り、全山、日影を見る場処は少ないので、春夏秋の三季は此木下蔭このしたかげを逍遙する者が少なからぬのです。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
木下蔭このしたかげの暗がりで、長裾すそをぐっと引き上げ、小褄こづまをからげ、お高祖頭巾をまぶかにして帯の間に手をやると、師匠が返してくれた一松斎譲りの銘刀が、体熱に熱くなって
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
高樫たかがし木下蔭このしたかげ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)