“木下杢太郎”の読み方と例文
読み方割合
きのしたもくたろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは東京大学の工学部の赤煉瓦れんがの建物があったころで、もう四十年ぐらい前になるかと思うが、木下杢太郎きのしたもくたろう君にさそわれて、佐野利器さのとしかた博士を研究室に訪ね
麦積山塑像の示唆するもの (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
木下杢太郎きのしたもくたろう北原白秋きたはらはくしう諸家の或時期の詩篇には築地の旧居留地から月島永代橋つきしまえいたいばしあたりの生活及び其の風景によつて感興を発したらしく思はれるものがすくなくなかつた。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それでなくては、こう揺れる筈がない。僕は木下杢太郎きのしたもくたろう君ではないから、何サンチメートルくらいな割合で、揺れるのかわからないが、揺れる事は、確かに揺れる。
Mensura Zoili (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)