“きのしたもくたろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
木下杢太郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一同で選挙した団長が日露役の志士沖禎介おきていすけの親父さんで、一等船客の中には京大教授の博士もいれば、木下杢太郎きのしたもくたろう岳父しゅうとさんもいる。中学校長もいれば有名な富豪もいる。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
木下杢太郎きのしたもくたろう北原白秋きたはらはくしゅう諸家の或時期の詩篇には築地の旧居留地から月島永代橋つきしまえいたいばしあたりの生活及びその風景によって感興を発したらしく思われるものがすくなくなかった。
ある夜自分は木下杢太郎きのしたもくたろうと、東京停車場のそのころ開かれてまだ間のない待合室で、深い腰掛けに身を埋めて永い間論じ合った。何を論じたかは忘れたが、熱心に論じ合った。
享楽人 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)