“しつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.5%
仕付5.2%
濕氣5.2%
教育2.1%
仕附1.0%
湿気1.0%
訓導1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「己にもせがれが一人あるがね、」と彼は言った。「おめえと瓜二つで、己の自慢の種よ。だが子供に大切なことはしつけだ、坊や、——躾だよ。 ...
自分に土地を所有する力の無いものはひとの土地を借りて作物さくもつ仕付しつけます。そして相應に定められた金錢や又は米や麥の收獲の一部を地主ぢぬしへ納めるのであります。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此の二三日いとのやうな小雨こさめがひツきりなしに降續いて、濕氣しつきは骨のずゐまでも浸潤しんじゆんしたかと思はれるばかりだ、柱も疊も惡く濕氣しつけて、さはるとべと/\する。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
武家の家庭のことで教育しつけは充分、生まれつき怜悧れいりで、母人はまたよろしい方、今は瓦解をして士族になって、多少は昔の威光が薄くなっているけれども、まだまだ品格は昔のままである。
見ても油断せぬ様に仕附しつけて有ります、商売が商売で雇人にも気の許されぬ様な店ですから
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
さつきから空の大半たいはん真青まつさをに晴れて来て、絶えず風の吹きかよふにもかゝはらず、ぢり/\人のはだ焼附やきつくやうな湿気しつけのある秋の日は、目の前なる大川おほかはの水一面にまぶしく照り輝くので
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
『ハイ。』と、生徒の方も嬉しさうに莞爾につこりして、活溌に一禮して出て行く。健の恁麽訓導しつけ方は、尋常二年には餘りに嚴し過ぎると他の教師は思つてゐた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)