“しめり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湿40.0%
湿潤33.3%
湿気13.3%
潤沢6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
進むにしたがって地盤が柔かくなり、ともすると長靴をずぶりと踏込んでしまう、そしていつか灌木をぬけて蘆の生えた湿しめりへ出たと思うと、急に眼前めのまえへ殺生谷の底無し沼が姿を現した。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
鳥は園の周囲まはりに鳴き、園丁の鍬にりかへさるる赤土のやはらかなるあるかなきかの湿潤しめりのなかのわかき新芽のにほひよ、めたけれどもちからあり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
麗らかに甘く、くるしく、湿気しめりさへ帯びて
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
柔軟やはらかにしてなやましきふすまぎん潤沢しめりひかれど
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
くも所々ところ/″\すみにじんだ、てりまたかつつよい。が、なんとなくしめりびておもかつた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)