湿潤しめり)” の例文
鳥は園の周囲まはりに鳴き、園丁の鍬に掘りかへさるる赤土のやはらかなるあるかなきかの湿潤しめりのなかのわかき新芽のにほひよ、冷めたけれども力あり。
春の暗示 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鳥は園の周囲まはりに鳴き、園丁の鍬にりかへさるる赤土のやはらかなるあるかなきかの湿潤しめりのなかのわかき新芽のにほひよ、めたけれどもちからあり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蛍だ、疲れた小さな蛍、点の赤いiの字、その尻を抓むと力のない人霊色の燐光が怪しい湿潤しめりを放つ。私は何時しか幼い少年の日の心に歌つた「おもひで」のあの蛍の一聯を思ひ出した。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
りかへし、湿潤しめりゆるひとときよ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
掘りかへさるる土の香の湿潤しめり吹き来る。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
湿潤しめりも暗き戸口とぐちより浮びいでつつ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
壁の湿潤しめり玻璃はりに蒸す光のいたさ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
湿潤しめりふかき藍色あゐいろくらさ……
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
湿潤しめりふかき藍色あゐいろくらさ……
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
銅色あかがねいろのうろこ雲湿潤しめりりもえて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)