“湿布”の読み方と例文
旧字:濕布
読み方割合
しっぷ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カバード・コートを脱いで、そでをまくりあげると、酢酸をたらし込んだ冷たい水で、せっせと黒江氏の咽喉のど湿布しっぷしはじめた。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そうしてその前には姉のおきぬが、火鉢のふちひじをやりながら、今日は湿布しっぷを巻いていない、綺麗きれい丸髷まるまげの襟足をこちらへまともにあらわしていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
医者は更に、ひろ子が可なり危険な状態にある事、肺炎をおこしつつある事を注意し、いろいろ湿布しっぷの仕方などを私に説いて帰って行ったのでした。
途上の犯人 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)